過敏性腸症候群(IBS)・頭痛・生理痛・腰痛・五十肩・座骨神経痛・腱鞘炎|横浜・保土ケ谷・天王町

過敏性腸症候群・疼痛治療の元氣堂鍼灸院|横浜・保土ケ谷

第46号~こりの原因(2016年10月)


わたしたちの体には、どうして「こり」ができるのでしょうか。ほとんどの「こり」は筋肉にできます。キーワードは酸素です。

まず、筋肉のお話からします。わたしたちは、筋肉が伸びたり縮んだりすることで、座る、立つ、歩くなどの動作をおこなっています。筋肉にはたくさんの血管が網目のように入りくんでいます。筋肉は、その中をめぐる血管にたくさんの酸素が含まれていてこそじゅうぶんにはたらきます。
では血液のルートをたどってみましょう。はじめに酸素をたっぷりとふくんだ血液が心臓からやってきます。そのおかげで筋肉は柔軟性を保ち、わたしたちは、座る、立つ、歩くなどの動作をおこなっています。筋肉がはたらいたあとには、残りかすのようなものがでますが、その残りかすは血液の流れにそって腎臓や肺に運ばれ、体の外に排出されます。そのようなサイクルのもと、筋肉ははたらいています。
わたしたちが買い物をして重いものを持ったり、長い距離を歩いたり、ご近所の方と長いあいだ立ちっぱなしで話していると筋肉は疲れ、その中にふくまれる酸素はだんだん少なくなってきます。いつも同じ姿勢でいたり、同じような動作をくりかえしていても同じことです。筋肉にふくまれる酸素が足りなくなってくると、乳酸などの残りかすがたまりやすくなります。このような残りかすの蓄積がきっかけとなり、からだに痛みを感じさせる物質が発生します。
これまでのところを整理してみましょう。筋肉がはたらくためは酸素が必要です。筋肉がはたらいた後には乳酸などの残りかすが出ます。残りかすがたくさんたまってくると、からだに痛みを感じさせる物質が発生する。と、こうなるわけです。とても悪い流れですね。
さて、痛みを感じさせる物質が発生しても、はじめのうちはそれほど痛みを感じません。すこし違和感をおぼえる程度です。ところが筋肉はストレスをおぼえ、緊張してきます。このようは状態のとき、わたしたちは「張った」感じをおぼえます。じつは、このようなときに「こり」が少しずつ生じているのです。さきほど筋肉にはたくさんの血管が網目のように入りくんでいる、と言いました。そのような筋肉が緊張してかたくなると、その中の血管も圧迫され、血液がうまく流れません。そうすると、さらに筋肉はストレスをおぼえます。これが悪循環の始まりであり、「こり」が発生するメカニズムです。

 

いつも疲れていたり、お年を召してくると筋肉にふくまれる酸素はふだんから多くありません。当然、乳酸などの筋肉がはたらいた後の残りかすがたまりやすくなります。痛みを起こす物質も発生しやすい状況です。それにより、筋肉は緊張し、筋肉の中の血管も圧迫されて血液の流れが滞ります。結果的に、新しい酸素を含む血液が入ってこなくなり、残りかすも出ていかない、という悪循環におちいります。筋肉の中にたくさんの酸素が含まれていて、残りかすがきれいに運び去られていれば「こり」は生じません。かんたんに言ってしまうと、血液の入れかわりさえスムースであれば「こり」は発生しないのです。

 

これまでお話ししたように「こり」は筋肉をめぐる血液がうまく入れかわりできなくなったことで発生します。それからそうとう長い年月をかけて成長します。ですから、いったんできてしまった「こり」を消滅させることは、とてもやっかいなことなのです。じっさいに治療をしていて感じることですが、がんこな「こり」をきれいさっぱり解消することは限りなく不可能に近いことです。ただし、そのつらさであれば改善することができます。ゆったりとした呼吸とともに行われるストレッチやマッサージで、筋肉にじゅうぶん酸素をふくんだ血液をおくればいいのです。そのことで筋肉はまた柔らかさを取り戻します。ストレッチは、吐く息を長く、筋肉が伸びて心地よく、ほんの少し痛い程度にします。ひとつの筋肉を伸ばすのに45秒~60秒ほどの時間をかけます。この秒数を守ることがポイントです。マッサージも、少し痛くて気持ちのいいくらいの強さでゆっくり施術してもらうとよく効きます。みなさんも治療を受けられる際には、ゆったりとした心もちで筋肉に酸素をおくるイメージをもたれてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

元氣堂通信   コメント:0

この記事に関連する記事一覧