過敏性腸症候群(IBS)・頭痛・生理痛・腰痛・五十肩・座骨神経痛・腱鞘炎|横浜・保土ケ谷・天王町

過敏性腸症候群・疼痛治療の元氣堂鍼灸院|横浜・保土ケ谷

喘息


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[主訴] 喘息の発作
[初診] 平成19年6月 30代 男性                 
[現病歴] 数日前から喘息の発作が起こる。横になるのが苦しい。息を吸い込みづらい。 症例は、こどものころからよく喘息の発作になやまされる。 1年に2回、梅雨時と秋から冬にかけて1週間くらいの発作が起こることが多い。 体質改善をはかるために、初めての針灸治療にのぞむ。
[診断] 気陰両虚 痰飲
[治療方針] 針とお灸による治療で体力を補い、同時に全身の水分代謝をととのえる。
[経過] 初診の翌日、呼吸のし易さが劇的に改善する。背中の肩甲骨のあいだを中心に鍼と灸による治療をおこない、手と足のつぼを用いて水分の代謝を調えた結果である。 しかし、その日のうちに仕事の疲れからまた症状が悪化。その後、同様の治療を2回続けることにより症状は緩解する。 現在、自宅で簡単にできるお灸をおこないながら、体質改善をめざして週に1、2度の針灸治療を継続中である。                 

 

 

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肋間神経痛


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背中の肋骨の痛み
症例) 30代 女性
5年前に胸の前の骨と骨の間が痛くなった。そのときの痛みは疲労時にとくに悪化していたが、病院で診察を受けることなく、1~2年で治まった。今回の痛みは、背中の肋骨の間とからだの側面の骨際に発生した。なかなか治まらずに、余計に悪化してきており、がまんできずに来院された。寒い時期に症状が悪化して、お風呂に入ったり温めると楽になるとのこと。毎年、冬になるとしもやけができる体質とおっしゃる。

肋間の神経痛と判断してお灸を中心とした治療を行った。寒い時期に症状が悪化して、お風呂に入ったり温めると楽になったり、毎年、冬になるとしもやけができる体質から、血の冷えがあり、痛みは陰寒の邪が停滞したゆえと判断した。舌を見せていただくと淡紅色で歯形がある。局所にて痛みの発生するところ、および関元、腎兪、命門、腰陽関などにお灸をすることで、陰寒の邪を追い払い、元陽を鼓舞して正気を取り戻すことを目標にした治療を行った。初診の後、痛む範囲がやや狭くなった。ただし、痛みはまだある。2診の後、いったん痛む部位がよりいっそう痛くなったが、その後急速に回復してきた。日によっては痛みを感じない日もある。3診後、さらに範囲が狭まり、痛みが半分以下に軽減した。4診後(治療をはじめて3週間後)には、痛みは感じるものの、すでに8割以上は回復している。そこでしばらく様子を見ることにしたが、治療を受けずとも状態は安定して良いとのこと。略治とした。

 

症例) 80代 女性
疲れてくると、あるいは疲れを自覚しなくても定期的に胸やわき腹の骨と骨の間や骨際が痛くなる。笑ったり、深い呼吸をすると、肋間にひびき、痛みがよりいっそう顕著になる。いつも痛みがある分けではなく、症状には波がある。胸やわき腹にかけて押すと痛むところがたくさん現れる。背筋がまっすぐ伸びておらず、いつも猫背になっているためか、この頃は腹筋までつってしまうこともある。

 

肋間神経痛には特にお灸がとても良い効果を発揮する。主に圧痛とこりを目当てに施灸する。簡易灸でもよいが、それよりも直接小さなモグサをひねって燃やした方がよく効く。また肋間神経痛の方は、背中にある膈兪や肝兪といったツボ、およびその周辺にこりができていることが多い。ここも大事な治療ポイントなので、お灸や鍼治療を行う。この方に対してもこのような治療を行ったところ、すぐに改善をみせた。治療は1回で済むこともあれば、2~3回続けることもある。この症状は定期的に発生するが、自宅で簡易灸をしていただくことにより、症状が激しいものではなくなり、さらにどんどん頻度も少なくなってきている。以前に比べて背筋も伸び、腹筋がつることも少なくなってきている。

 

[主訴] 肋間神経痛
[初診] 平成19年6月 40代 男性                 
[現病歴] 前日、高いところのものを取ろうとして、背中から左わき腹にかけて痛めた。朝起きてから症状がどんどん悪化してきて、夕方治療院に来たころには日常の動作がほとんど困難な状態であった。数年前にも同じ様なところを痛めたが、今回はその数倍痛むために来院する。                 
[診断] 気滞血瘀
[治療方針] 針を用いてわき腹に停滞する血液の循環を改善する。
[経過] 一回の治療で、呼吸するたびに疼くわき腹の痛みが90%改善された。日常の動作もほぼ回復したので、しばらく安静するよう指示して略治とした。                 

 

 

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五十肩


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頸から肩、背中にかけての違和感
症例) 50代 男性
来院の一週間前に車を運転していたところ、大渋滞に巻き込まれること7時間。疲労をかかえたまま一晩眠る。翌朝目を覚ますと左の頸と肩にかけて肩甲骨の一点を中心として違和感がある。するどい痛みはない。腕にはしびれも感じる。長時間の運転をする以前から疲れがたまっており、肩や腰にコリを感じていた。それ以来、自然に治るのを待っていたが、徐々につらくなってきたので来院された。整形外科では診察を受けていない。

もともと疲れがたまっており、肩や腰にコリを感じていたところ、長時間同じ姿勢を保つことにより発症。治療は圧痛点の膏肓、天宗、肩貞、臑兪などのツボに灸と鍼をして、その部位の循環をよくすることを目標とした。肩甲骨の付近を温めたり、お風呂に入ると、少し症状が楽になるということなので、とくに灸を多用した。初診の治療で症状が半減。かなり楽になり、しびれがなくなったとおっしゃる。さらに続けて2回の治療を行うと、はじめに在った症状の8割が改善された。ほんのわずかなコリを感じる程度である。この方は体質的に血液循環や水分の代謝が悪いうえに、疲労もたまっており、自分でからだを治癒するはたらきが低下していた。したがって、このように病状が長引いたのだが、鍼灸には、患部に停滞する病邪を流し、正気を回復するはたらきがあるので、症状の改善がみられた。

 

頸から肩、背中にかけての痛み
症例) 50代 女性
2~3日前から右の頸から肩、背中にかけて、痛くてズキズキする。居ても立っても居られない。ときどき右腕に痛みが走る。整形外科を受診するが、X線およびMRI(磁気共鳴画像診断装置)による検査結果に異常はみられない。痛み止めとビタミン剤を処方されて服用するが、まったく効果が現われない。もともと肩こりが強いが、今回の痛みはそれと違う感じがする。ひねった、ぶつけたなどの外傷はない。内科的には特別気になるところはない。

 

比較的に急な症状で、痛みの程度も強い。背中に触れるとやや熱をもっている。浅い鍼、単刺で、経気を疏通する。このような急性期の痛みに対してお灸、マッサージなどを行うと、かえって症状が悪化することがあるので、鍼だけの治療とする。初診では、大きな変化はみられない。続けて2診を行うが、1割程度の回復で、まだほとんど痛みが改善されない。3診目にしてようやくはっきりとした変化が現われ、痛みが半減する。その後に2回の治療を行い、治療を始めて2週間で、居ても立っても居られない痛みは消失する。痛みには、まだ名残のようなものがあるが、肩こりも改善して日常の動作に問題がないということなのでいったん治療を終えることにした。その後に病状をお伺いする機会があったが、症状の再発はみられない。

 

五十肩

症例) 50代 女性
3週間前からくびから腕にかけて痛むようになった。痛み始めてから一週間ほど経ったころ、一度痛みが治まりかけたが、再び痛むようになった。きっかけは思い当たらないが、乗り物の運転手をしているため、ハンドルを手にする同一姿勢を長時間続けているためではないか、というふうにおっしゃる。プールで泳いだり、そのあとに入浴すると症状が楽になるが、睡眠してのち、起床時には悪化している。整形外科でX線の検査を受けており、異常は見つからなかった。

 

この方は、痛みがとても強かったので、初診では鍼治療のみ行った。同じ姿勢を長い時間続けていると、その組織器官の血流がスムーズにいかずにコリや痛みの原因となりやすい。適度に運動することで、症状が緩解するはずであるが、強い痛みがそれを阻んでいる。それと同時にストレス、加齢なども症状の悪化をうながしていた。鍼治療でまずは強い痛みを緩和して、痛いから動かさないでさらに症状が悪化するという生活の中で繰り返される悪循環を断つきっかけとする。その後、回復の程度にしたがって、徐々にお灸、マッサージを加えて治療を行った。強い痛みは1週間で取れ、その後2週間かけてさらに症状が緩解していった。ひと月ほどの期間で、はじめの強い痛みが7~8割改善したところで、治療を終えた。

 

五十肩

症例) 50代 女性
五十肩の期間、8か月。手を後ろに回す動作をすることで激しい痛みを感じる。そのほかの普段の生活には支障なし。もともと寒がりで温めると楽になる。肩こり体質。疲れ、ストレスなどで肩が凝ってくると、それが間接的に痛みを起こす要因となり、痛みを強く感じたり、ちょっとした動きですぐに痛みを感じるようになる。X線では腱板に石灰の沈着は見られなかった。

 

この方は、寒がりで、からだの線が細く、筋肉の量が少ない。治療はお灸を中心として、適宜細い鍼で、患部の滞った経気を疏通することとした。全体的には、刺激量を少なめにすることを心がけた。治療を始めて1週間で症状が半減。さらに順調に回復をみせて、約2週間、計4回の治療で、症状が8割改善したところで治療を終えた。この方の場合、鍼灸治療とともにマッサージを行ったことが、治癒を早めた大きな要因と思われる。治療後はいつも肩周囲の筋肉がほぐれ気分もよいとおっしゃっていた。鍼灸とマッサージを組み合わせることは、ときに大きな効果をもたらす。それと同時に鍼灸治療にマッサージを加えることによって悪化する五十肩もある。その多くは、急性期、熱をもっている場合であるが、その鑑別には注意を要する。

 

[主訴] 五十肩
[初診] 平成19年6月 50代 男性                 
[現病歴] 急性病からの回復期に、体力の低下を懸念してジムで腕をきたえるトレーニングを行った。しばらくして、右腕で電車のつり革にぶらさがる動作やズボンのうしろのポケットから財布を取り出す動作で強い痛みを感じるようになる。さらに右腕を下にして眠ることができなくなり、痛みで夜中に何度も目を覚ます状態となったので来院した。来院当初は腕を水平に上げることができず、途中でロックされるかなりつらい状態であった。           
[診断] 気血両虚~気滞血瘀
[治療方針] 週に一度の鍼灸治療と運動療法により、肩の関節の痛みを取りのぞきながら可動域を広げていく。さらに自宅で灸をすえるツボを指導して、からだ全体の体力と免疫力の向上を目指す。
[経過] 6月初旬の治療開始から、週に一度の治療を継続することで、夜中に激痛で何度も目を覚ます状態からは徐々に快方に向かう。腕の上がる角度も少しずつ広がり、夜中に痛みで目を覚ますようなこともなくなった。状態も80%回復しており、現在は2週に一度の治療で様子を見ながら完治を目指している。

 

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腰部脊柱管狭窄症


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脊柱管狭窄による坐骨神経痛
症例)60代 男性
ひと月以上前から右の太ももが痛かったが、ある日、突然に激痛が走った。近所の整形外科で、X線およびMRI(磁気共鳴画像診断装置)による検査を受診したところ、脊柱管狭窄による坐骨神経痛と診断された。右足の太ももの表と裏が最も気になる部位であるが、腰や臀部にも押すと痛むところがある。歩いていると急に激痛が走るので、それが怖い。じっと横になって安静にしていたり、お風呂に入ると楽、とおっしゃる。この痛みと関わるような内科的な疾患はみられない。

この方の脊柱管の狭窄の状態は、それほど著しいものではなく、外科的な処置を要するものではない。たとえ脊柱管に狭窄の症状があっても、それほど重度でなければ、そのまわりをサポートする質・量ともに良好な筋肉や靭帯があればよい。腰部の筋肉をはじめとする組織が充分に機能していないときに、脊柱管の狭窄の症状が現れ、今回のように足に激痛が走ったり、しびれを生ずることになる。この方は、お灸による治療を、たいへん心地が良いとおっしゃっていた。鍼灸の治療における、お灸の配分を高めて治療を組み立てた。一週間のうちに3回の治療を行うと、前屈運動ができるまでかなりの症状改善がみられた。さらに二回の治療を行うと、右の太ももが痛かったところ、腰や臀部の押すと痛むところがすっかりおさまった。治療は2週間、5回であったが、患部の周囲の筋肉が正常に機能するようになったと判断した。脊柱管の狭窄はあっても、周りの筋肉を良い状態に保つことができれば、症状が現れづらくなること、また自宅で簡単にできるお灸のやり方とそのツボの位置をお話しして今回の治療を終えた。

脊柱管狭窄症
症例) 70代 男性
スポーツを始めて2年が過ぎたころから左の太ももとふくらはぎの痛みが気になりはじめた。1年前からは右側に痛みが移り、しかもいっそう症状が激しくなった。3か月前には立ち上がるときに腰部から臀部にかけて激痛が走り、ついに整形外科を受診した。医師に脊柱管狭窄症と診断されたが、今すぐに手術が必要ではないと言われた。整形外科に通い治療を受けているが、痛みをはじめとする症状の改善が見られず来院された。

初診時にはそう激しいものではないが、腰部に重い、はっきりしない痛みがあった。そのほかの痛む部位は、臀部、太ももの裏、ふくらはぎ。足の裏は少ししびれている状態であった。最も気になるところは腰部であるが、痛む部位にモーラステープやロキソニンテープを貼ると症状が緩和される。また入浴して腰から下をゆっくり温めていると痛みが楽になるとのこと。スポーツをされているだけあって、腰から足にかけての筋肉はしっかりしており、内科的にも特に目立って悪いところはない。鍼灸で腰以下の気を通す治療を行うことにした。痛みがいちじるしい時には運動はひかえていただき、回復するにしたがって徐々に運動量を増やし、筋力の低下は最小限にとどめておきたい旨をお伝えした。
鍼治療に際して、鍼をからだに入れたときに電気が走るような感覚が起こることがある。このような感覚を“ひびき”というが、この方には腰から足にかけて心地よくひびくような鍼治療を行った。はじめのうちは一週間に二度の治療を一か月。その後一週間に一度の治療を二か月間行った。治療を始めてから3か月経ったころには、違和感が全くないわけではないが、以前のようにスポーツをしても平気な状態に戻った。初診のころに感じていた重い、はっきりしない痛みもない。スポーツの後は腰や足に張りが出るが休息すれば元のように動ける。その後、ひと月に二度ほど治療を継続したが、脊柱管の狭窄があっても、すでに生活に支障のない程度まで回復しているので、いったん治療を終えて様子をみることにした。

 

[主訴] 腰部脊柱管狭窄症による間欠性跛行、腰下肢の痛み、しびれ
[初診] 平成20年4月初旬 82歳 女性                 
[現病歴] 間欠性跛行、つまり長い距離を歩くことができなくなり、整形外科を受診。腰部脊柱管狭窄による馬尾神経性の間欠跛行と診断される。しだいに、長い距離を歩くことができなくなる。同時に椅子に坐ると、圧迫されておしりも痛む。右足は全体的に強くしびれている。夜寝ていても、痛みで起きてしまうことが多くなり来院。
[診断] 腎陰虚 血瘀
[治療方針] ①腰を中心に、下半身の血液循環を改善する。 ② 腰部にある老化を防ぐツボを刺激して、腰の筋肉を柔軟に保ちながら免疫力を高める。
[経過] 週に2回の針灸治療を4ヶ月続けていただくころから、まず痛みがうすれていく。ついで、少しづつ歩行の距離が増し、タクシーで行き返りしていたのが、最寄りの駅から10分ほどかけて歩いて来院できるようになる。しびれについては、ほとんどあきらめていたが、初めの3割ほどまで緩和された。治療開始後、半年を過ぎて、一日に1時間ほどしっかり歩くことができ、痛みは消失しており、しびれも2~3割残存している状態である。

 

 

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生理痛


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[主訴] 生理痛
20代 女性
[症状] 生理前になると絞られるような激しい痛みが下腹部から腰におこる。周期は29日。 生理が始まってから終わるまでは10日間。

出血量は少ない。 色は黒みがかった赤色をしている。 生理の前にイライラすることがある。

生理前や生理中に乳房が張る。 ときどき生理期間中に高熱が出る。

[治療] 生理期間を挟んで月に2回の治療をおこなう。生理の始まる直前には子宮からの出血をスムースにするツボに対して鍼灸治療をおこなう。

また生理の終了後には、血液を出し終えた子宮の疲労回復のための針灸治療をおこなう。

この月に二回の治療を半年ほど継続することで激しい生理痛から開放されることになった。

生理前のイライラや生理期間中に高熱が出ることもなくなった。

生理痛は「痛み止めの薬」を服用するよりも、針灸治療のほうが意外にも効果あり!

 

症例) 40代 女性
周期24日、期間6日。
生理のとき、下腹部に絞られるような激しい痛み有り。出血量・血塊などはともに少ない。2年前から低用量ピルを服用して、痛みをコントロールしている。生理の前に食欲低下。イライラがある。痛みがひどいときには、ロキソニン服用(6~7回/日)。できれば自然な生理が来て、痛みを伴わなくなることを希望して来院された。これまでいろいろな治療を受けたがあまり芳しい効果は得られなかった。

 

舌を診させていただくと紫暗色。手足はいつも冷たく、自覚的にお腹が冷えている。下痢しやすい体質という。この方は下腹部を中心にかなり冷えているので、主にお灸を使って、温める治療を行うことにした。関元、三陰交が発赤するまでお灸をすると気分がいいとおっしゃる。生理の前と後に治療を続けて行うと、3か月ほどで痛みが半減、半年後には生理時に痛み止めを飲まなくても生活できるようになった。その後も痛みのない生理を過ごすために月に一度のペースで鍼灸治療を継続している。

 

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体質改善


 

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症例) 60代 男性
すい臓がんの外科手術後、体重および体力が落ち、手足も冷えるようになった。その回復とがんの再発防止を目標に来院された。術後の抗がん剤治療の直後は副作用により、頭重、倦怠感、悪心などがある。しかし数日たてば、食欲もあり、定時間の勤務もこなすことができる。肩こり、腰痛なども疲労により発症する。

 

この方は手術する前から体重が12キロ減少した。治療では胃気および陰陽の回復をはからねばならない。腹部正中線上には手術痕があるので、その部位は避けて、滑肉門、天枢、大巨、関元、手三里、足三里、三陰交、背部兪穴に灸を施術した。いずれも消化器系の働きを改善するツボである。自宅でも同様のツボに施灸していただくことにした。治療を始めて一年以上たつが、手足が温かくなり、土気色だった顔色も赤みが差すようになった。体重の変化はないが、食欲があり、便通もよく、身体もよく動くと喜んでいる。このような術後の体力回復の鍼灸治療は、数年単位で行う必要があるが、自宅での灸治療を行っていただければ、そう通い詰めていただかなくとも良い効果が得られる。

 

症例) 20代 男性
がんの手術後、体力が低下してすぐにカゼをひくようになった。月に一度ほどカゼをひくが、冬場はさらに頻繁になる。のどの痛み、くびや肩のコリ、身体がだるく疲れやすい、などの症状を伴う。扁桃腺が腫れやすく、疲労や気象条件の悪化が重なると喘息を起こすこともある。

 

大病の後は、からだを構成する物質的なものとその機能が損なわれている。東洋医学ではこれを陰陽虚損という。お灸と食事指導により、失われた陽と陰を充実していくように主に灸治療を行う。またカゼをひきやすかったり、扁桃腺が腫れやすい、喘息を起こすなどの症状に対しては、背部や手足の要穴に対する治療を行い肺気を強化する。さらに自宅でも、ご家族の協力のもとにお灸を行えるように指導した。半年ほど週に一度の鍼灸治療と自宅での灸治療を重ねていくうちにおのずとカゼをひく回数が減り、喘息はほぼ皆無になる。一年間の治療で、約5キロの体重増、ほとんどカゼをひかない体質に変化する。のどの痛みは残るものの、ウォーキングやフットサルなどができるまで回復。

[主訴] 体質改善(かぜを引かない身体に変化)
50代 男性
[症状] 右週に一回の針灸治療を続けてから、かぜを引かなくなった。それまでは毎年冬に2~3回かぜを引いて寝込んでいたが、針灸治療を受けてから三回冬を経過するが、寝込むようなかぜは一度も引かなくなった。                 
[治療] この患者さんは、汗をかきやすい体質なので、いつも肌がしっとりと濡れている感じがしていた。冬に汗をかいて、その汗が体温を奪うことで、よく風邪を引いていた。                 針灸治療を継続するうちに、肌の濡れている感覚が薄れてきて、風邪を引きづらい体質へと変化した。針灸治療で肺のはたらきを強める治療を行った成果である。                 

 

 

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坐骨神経痛


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症例) 60代 女性
10日前に友人の葬儀に参列した。そのときに寒さ、風に長時間さらされることになった。その翌日に、腰部全体が痛み、右の臀部、太もも、膝、足のすね、ふくらはぎ、足の指にかけて痛みが生じるようになった。さらに5日前のバス旅行で、長時間シートに座ることになり症状が悪化した。整形外科でX線検査を受けたところ、腰椎の変形はあるが、腫瘍などの大きな疾患はないと言われ安心することができた。坐骨神経痛と診断され、整形外科で治療を受けたものの、緩解しないので来院された。

腰部は硬くこっている。臀部や太ももの裏は押すと痛む。初診のときは主に鍼を用いて坐骨神経の通過するラインに停滞する病邪を疏通する目標で治療を行った。翌々日の2診のときには、病状が3割回復していたので、初診と同様の治療を行った。その3日後の3診のときには、歩くのがずいぶん楽になった、とおっしゃっていたが、起床時のズーンとする重い痛みはまだある。3診を終えると、膝から下の痛みやしびれなどの症状が8割改善していた。臀部や太ももの裏の痛みはまだ残っている。その後、4~6診と治療を続けることで、腰の硬いこり、臀部や太ももの裏の痛みやしびれがほぼ感じなくなるまで改善した。起床時のズーンとする重い痛みも消失していたため、3週間におよぶ6回の治療を終えることにした。

 

症例) 60代 男性
退職して数年経つ。掃除をしていて重たいものを運ぶときに右側の腰を痛めた。自然に治るのを待っていたが、かえって症状が悪化してきた。整形外科を受診するが、X線では異常がみられない。医師からは坐骨神経痛と診断された。痛み止めの薬を処方され、しばらく服用したが症状が改善しない。右側の臀部から太ももの前後、すねの外側の筋肉が痛みをともないしびれている。足の親ゆびの先まで痛む。立ち上がるときにしびれを強く感じる。しびれの方が痛みよりも強い。散歩をはじめて5分くらいで歩くことができなくなり、怖くなって来院された。

 

右側の腰部、臀部の圧痛点に鍼を刺入。その後、坐骨神経の経路に沿った痛みのあるところ、コリのあるところに鍼治療を行った。痛みの程度が強かったので、灸よりも鍼を多用して、ツボによっては鍼を入れて直後に抜いた。二日連続で治療することで、症状が半減した。その後の経過に症状の一進一退はあったが、徐々に立ち上がるときの痛みが改善され、30分以上、2キロ程度の距離を歩くことができるようになった。足の親ゆびの先の痛みとしびれがわずかに残る程度で、右側の臀部から太ももの前後、すねの外側の筋肉が痛みはおおむねなくなった。4週間のうちに8回の治療を行い、症状の改善が8割以上みられたところで治療を終えた。

 

脊柱管狭窄による坐骨神経痛
症例)60代 男性
ひと月以上前から右の太ももが痛かったが、ある日、突然に激痛が走った。近所の整形外科で、X線およびMRI(磁気共鳴画像診断装置)による検査を受診したところ、脊柱管狭窄による坐骨神経痛と診断された。右足の太ももの表と裏が最も気になる部位であるが、腰や臀部にも押すと痛むところがある。歩いていると急に激痛が走るので、それが怖い。じっと横になって安静にしていたり、お風呂に入ると楽、とおっしゃる。この痛みと関わるような内科的な疾患はみられない。

この方の脊柱管の狭窄の状態は、それほど著しいものではなく、外科的な処置を要するものではない。たとえ脊柱管に狭窄の症状があっても、それほど重度でなければ、そのまわりをサポートする質・量ともに良好な筋肉や靭帯があればよい。腰部の筋肉をはじめとする組織が充分に機能していないときに、脊柱管の狭窄の症状が現れ、今回のように足に激痛が走ったり、しびれを生ずることになる。この方は、お灸による治療を、たいへん心地が良いとおっしゃっていた。鍼灸の治療における、お灸の配分を高めて治療を組み立てた。一週間のうちに3回の治療を行うと、前屈運動ができるまでかなりの症状改善がみられた。さらに二回の治療を行うと、右の太ももが痛かったところ、腰や臀部の押すと痛むところがすっかりおさまった。治療は2週間、5回であったが、患部の周囲の筋肉が正常に機能するようになったと判断した。脊柱管の狭窄はあっても、周りの筋肉を良い状態に保つことができれば、症状が現れづらくなること、また自宅で簡単にできるお灸のやり方とそのツボの位置をお話しして今回の治療を終えた。

 

腰下肢痛
症例) 80代 女性
2か月前に転倒して左側の臀部を打撲した。X線検査では骨の異常なし。その後、左側の臀部の痛みが改善すると同時に、反対側の右側の臀部に痛みが生じるようになった。朝の起床時に症状が最も悪化しており、立っていられず、ぶるぶる震えているような状態がしばらく続く。何かにつかまっていないと歯をみがくことができない。夕方になると痛みを強く感じる。また、一旦治ったはずの左側も痛くなり、両側とも痛くなり来院された。長期にわたる人工透析の治療を受けており、下肢の筋力は低下している状態。痛みのために歩幅も短く杖なしでは歩くことができず、治療ベッドに上るのも一苦労の様子であった。

老化や筋力が衰えている場合、寒さ、湿気などの気象条件などにより、通常では考えられないほど治癒が長引くことがあるが、この方の場合も長期にわたる人工透析の治療を受けており、からだの治癒能力が衰えていることが痛みがなかなか治らず長期化する主な原因と考えて鍼灸治療を行った。細い鍼、熱くないお灸、短い治療時間で受診者からだの負担を最小限に抑えながら治療を行った。はじめて来院されたときには、治療の後にひとりで起き上がることができなかった。以後、徐々に日常の生活が改善する。歯をみがく、洗濯物を干す、料理の仕度をする、などが少しずつできるようになっていく。鍼灸治療を受けて8回目には、かなり痛みが改善して歩幅が長くなる。その後、ご自身でもリハビリとして杖をつきながら家の周りを歩いていただくと、症状がぐんぐんよくなる。家事などもけがをする以前と同じようにできるようになり、表情も明るくなっていく。約2か月の治療、20回の鍼灸治療で痛みはなくなり、元通りの生活ができるようになったため、治療を終了した。

 

[主訴] 坐骨神経痛
50代 男性
[症状] 右臀部から右ふくらはぎにかけての痛み。整形外科医から坐骨神経痛と診断された。痛みで立っていられない。しばらく立っていると、右臀部から右ふくらはぎにかけて痛みがあり、とくにふくらはぎがジンジンと焼けるように痛くなってくる。20mくらい歩くと休憩しなければ痛くて仕方ない。長い距離を継続して歩くことができない。
[治療] この患者さんは、重いものを持ったときに腰から「ブチッ」という音がした、とおっしゃる。 このような場合、腰の筋肉やじん帯が傷を受けているケースが多い。右腰付近を通過する坐骨神経も腰の筋肉やじん帯と同じように傷を受けたために、右臀部から右ふくらはぎにかけて坐骨神経のラインに沿った痛みを起こしているものと判断した。治療は坐骨神経のラインに沿ったツボに対する針灸治療と、低周波通電をおこなった。簡単に言ってしまうとケガの回復を早める治療である。週に二回の鍼灸治療を一カ月行うことで完治する。

痛みや違和感はほとんど感じなくなり、仕事にも復帰できるようになった。

[主訴] 坐骨神経痛
[初診] 平成19年1月下旬 50代 男性                 
[現病歴] 主に左側のおしりの後、腰の前、横、足の内側付け根が寝る位置によってそれぞれ痛む。椅子に座ることも痛くてできず、陰部にも痛みが走るため心配なので病院で検査をした結果、坐骨神経痛と診断された。痛み止めの薬を服用するが症状の改善はみられず、今朝からは左の膝にも痛みが走り、歩行も困難になったので来院した。
[診断] 着痺
[治療方針] 1. 患者の足腰に入り込んだ寒湿の邪をおいはらう。2. 胃腸にも冷えが入り込んでいるので、温めてその機能を高める。
[経過] 急性病なので、一日おきに治療をおこなった。治療は温めて軽く発汗させるために、お灸を主に用いた。またポイントとなるツボには、鍼の頭にもぐさをのせて温める灸頭鍼をおこなった。患者は5回の治療でほぼ痛みのない状態で歩くことができるようになる。残るおしりが圧迫されて夜目が覚める症状も、その後3回の治療でほとんど消失した。治療の期間は2週間、8回の治療をおこない略治に至った症例である。

 

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慢性頭痛


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頭痛はとてもつらいものです。患った者にしかわかりません。
この頭痛という病は、人間の性(さが)とも言えます。なぜなら人間には頭痛を起こす条件が充分整っているからです。
その一つは重い頭です。頭でっかち、という言葉がありますが、人間はてっぺんに頭脳という大きなコンピューターを載せています。その重さを支えるためにくびや肩の筋肉に相当の負担がかかっています。頭を栄養するために、心臓から頭にむかって太い血管が伸びています。くびや肩は頭の重さによりいつもプレッシャーがかかっているのですが、もし、心臓から頭にむかう途中のくびや肩の筋肉が疲労により硬直していると、頭へのスムースな血液の流れを阻んでしまいます。そうすると血流には微妙な変化が生じます。これにより痛みが発生するのです。
また脳そのものには知覚神経がありません。したがって頭痛のあるときに脳が直接痛みを感じているわけではないのですが、脳を包む髄膜に知覚神経があります。そして脳圧の変化、脳の血管の拡張、炎症の発生など、ほんのわずかな刺激や圧迫に対してとても敏感に反応します。脳は大きなコンピューターと言いましたが、それほど敏感に扱われなければならない部位なのです。したがって脳のわずかな異常により頭痛が起こるのです。
さらに頭に隣接する顔面の器官に目、耳、鼻、口などがありますが、これらは感覚器として反応がとても鋭く、粘膜が直接外気と触れるので、その保護のために知覚神経が極めて敏感になっています。このため、これらの顔面の器官に何らかの異常があると頭痛になることがあります。
このように人間は、重い頭を支えなければならない、という構造的な問題。そして脳を包む髄膜や頭に隣接する顔面諸器官のするどい知覚反応により、頭に痛みを感じやすい生き物ということができます。

 

頭痛の診察に際して、東洋医学的な証を立てるうえで以下のことを参考にしています。

受診する際に前もって答えをご用意しておいていただけると助かります。
①いつから頭痛がおこったのか。
②痛みの強さとその程度は徐々に悪化しているのか。
③持続時間と頻度。
④とくに痛む部位はどこか。
⑤どのような性質の痛みか。
⑥痛みの起こる時間帯。
⑦痛みにともなうその他の症状について。
⑧血縁に同じような頭痛の人はいないか。
⑨頭部のケガを患ったことはないか。
⑩目・耳・鼻・歯の病気に罹っていないか。

 

こんな分類のもと頭痛の治療を行っています。

≪東洋医学的な頭痛の治療風景≫

【肝気鬱結証】
(機序) 精神的なストレスなどから起こる肝の疏泄失調により、頭部の気機停滞がおこり、痛みが発生する。
(主症) 側頭部および頭頂部にかけて脹るように痛む、痛みは情緒の変化に左右される、痛みが肝胆経のラインに遊走し肩こりと連動することもある。
(その他の症状) 精神抑鬱、善太息、胸脇脹痛、経前乳房脹痛、月経痛。
(舌脈) 脈弦
(治則) 疏肝解鬱
(配穴) 百会、太陽、風池、肩井、太衝、肝兪、三陰交
・肝鬱化火証~支溝、合谷、行間、侠谿などを適宜加える。

 

【肝火上炎証】
(機序) 陽盛者の肝気鬱結証、あるいは肝気鬱結証の長期化により発生した肝火が頭面部に上昇し、気機を停滞させることで痛みが発生する。
(主症) 側頭部・頭頂部にかけての脹痛、灼熱感・拍動をともなう。
(その他の症状) 頭暈、耳鳴、目弦、面紅、目赤、小便黄赤、大便秘結。
(舌脈) 舌質紅、舌苔黄、脈弦数
(治則) 清瀉肝火
(配穴) 百会、太陽、風池、角孫、肩井、支溝、陽陵泉、行間、侠谿、肝兪

 

【肝陽上亢証】
(機序) 肝腎陰虚者にみられる肝陽の抑制不能な状態のときに、上昇した肝熱が気機を停滞させ痛みが発生する。
(主症) 側頭部・頭頂部にかけての持続性隠痛・脹痛、疲労や精神的ストレスにより悪化する。
(その他の症状) 腰膝酸軟、頭暈耳鳴、不眠、夜間尿、排尿困難。
(舌脈) 舌質紅、舌苔黄、脈弦細数
(治則) 滋陰平肝
(配穴) 百会、太陽、風池、太衝、三陰交、太谿、肝兪、腎兪

 

【気血両虚証】
(機序) 疲労、高齢、慢性病などによりからだ全体の気血が不足することにより、頭面部が栄養されずに痛みが発生する。
(主症) しくしくするようなはっきりしない痛み、疲労・夕方になると悪化する。
(その他の症状) 易疲労、食欲不振、気短、頭暈目眩、視力低下、皮膚乾燥、面色不華。
(舌脈) 舌質淡胖大、脈沈細無力
(治則) 補気養血
(配穴) 百会、足三里、三陰交、合谷、気海

 

【脾虚痰湿証】
(機序) 脾虚体質者に内在する痰飲が頭部に上昇して、気機を停滞させることにより痛みが発生する。
(主症) 鉛のような重く、しめつけるような痛み、起床時に顕著、陰天時に悪化する。
(その他の症状) 腹部膨満感、口粘多痰、食不下、軟便下利、眩暈
(舌脈) 舌苔厚膩、脈滑
(治則) 化痰降逆
(配穴) 百会、太陽、豊隆、陰稜泉、中脘、脾兪、三焦兪
・熱証をともなうときは、合谷、内庭を加える。
【瘀血証】
(機序) 外傷などにより発生した瘀血が停滞することにより、頭部の経気不行となり痛みが発生する。
(主症) 固定痛、刺痛、夜間痛、月経前あるいは月経中に発症する。
(その他の症状) 慢性的な肩こりがある、面色暗(シミ・色素沈着)、皮膚甲錯、静脈瘤あり。
(舌脈) 舌質暗色、瘀斑、脈渋
(治法) 活血化瘀
(配穴) 発痛局所・および関連する経絡上の経穴、膈兪、合谷、太衝、三陰交
(取穴例)
前頭部:陽明経 内庭、解谿、合谷、曲池など。
側頭部:少陽経 侠谿、丘墟、外関、支溝など。
後頭部:太陽経 崑崙、後谿など。
巓頂部:厥陰経 太衝、行間など。
脳内痛:少陰経 復溜、太谿など。

 

[主訴] 慢性頭痛
20代 女性
[症状] 中学生のころから常に頭の痛みを感じている。眠気もある。またダルさもあるために仕事に集中できない。 仕事も休みがちである。 肩や首がよく凝る。
[治療] この患者さんは針灸治療とマッサージ治療を併用することで、「常に頭の痛みを感じている」状態から改善している。月に2回の治療を4ヶ月ほど継続すると、「汗をかきやすい体質」に変化してきた。また小便の量も増えてきた。 つまりからだの水分代謝が改善されてきた。それと同時に体力もついてきて、仕事もほとんど休むことがなくなった。針灸治療をおこなうことで、からだの余分な水分が抜け、今では「頭痛が月に一度起こるかどうか」の状態となった。そして、その痛みもそれほど強くない状態にまで改善されている。                 

 

 

治験例 慢性頭痛 治験例   コメント:0

副鼻腔炎(ちくのう)


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[主訴] 副鼻腔炎
40代 女性                 
[症状] X線写真では顔面の左半分が真っ白な状態(副鼻腔に膿が溜まっていることを示す)。鼻水がのどの後ろに流れる不快な症状が続いている。 早朝、緑~白色の鼻汁が出る。

耳鼻咽喉科では外科手術を勧められるが、家庭の事情で入院することができない。 そのため抗生物質を飲んで、副鼻腔の炎症を抑えようとするものの、胃腸が弱く下痢をしてしまうため、針灸治療を試みる。                 

[治療] この患者さんに対して、週一回のペースで半年ほど治療をおこなう。ある朝目覚めると、ごっそりと鼻の内容物(変色した膿のようなもの)が出ていた。そのため耳鼻咽喉科のX線写真で鼻の様子を確認すると、真っ白に写っていた左顔面部が、かなりの部分で白さが取れ改善されている。この状態では「手術する必要はない」と言われてひと安心している。鼻水がのどの後ろに流れる不快な症状も改善されたため、針灸治療を終了とした。
[主訴] 副鼻腔炎
[初診] 平成19年6月 20代 男性                 
[現病歴] 幼児期からちくのうで耳鼻科に通院していた。しばらく症状は治まっていたが、半年以上前から臭いのある黄色い粘り気のある鼻水がでる。耳鼻咽喉科での治療でもなかなか改善しないので、治療をおこなう。                 
[診断] 湿熱
[治療方針] からだの余分な湿気を取り除き、熱を冷ます。
[経過] 初診の直後から鼻の通りが良くなるのを自覚する。数日後、鼻から血の混ざった棒状のネバネバしたものが出てくると、さらに症状が緩解する。治療は眉間あるいは、頭部に加えて全身のツボを用いた。  鼻をはさんで胃の経絡が流れているので、胃腸を調節するツボを用いることもちくのうには良い。

 

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