過敏性腸症候群(IBS)・頭痛・生理痛・腰痛・五十肩・座骨神経痛・腱鞘炎|横浜・保土ケ谷・天王町

過敏性腸症候群・疼痛治療の元氣堂鍼灸院|横浜・保土ケ谷

第12号 ~ 乳酸菌、相性なら植物性>動物性(2006年10月)


0610とつぜんですが、ヨーグルトって最近すごく人気ありますね。
食として、日本でもすっかり市民権を得た感があります。
とくに最近はお相撲さんの琴欧州の人気に乗っかって飛ぶように売れている会社もあるそうですが・・・。

 

みなさんはヨーグルトに乳酸菌が含まれていることはご存知ですよね。
乳酸菌はお腹の環境を良くして便通をうながします。
さらに、免疫力を高めるはたらきがあることも知られています。
がんなどの悪い病気になりにくい体にしてくれるわけです。
とてもすばらしい生物、そして食べ物ですね、乳酸菌は。

 

でもこの乳酸菌、味噌やしょうゆ・つけものにも含まれているのはご存知でしたか?
一般に乳酸菌を含む食品としては、動物性の素材である乳製品を発酵させてつくるヨーグルトやチーズなどがよく知られています。
しかし実は、野菜や穀物などを発酵させる植物性の乳酸菌というものも存在しています。
乳酸菌にも動物性のものと植物性のものがあるんですね。

 

さあこの植物性の乳酸菌、とてもすばらしい特徴をもっています。
ひと言でいってしまえば「打たれ強い」のです。
乳酸菌にとって人のからだの中は、生きていくのにとてもきびしい環境です。
しかし植物性の乳酸菌は、その中でたくましく生き抜く強さをそなえています。
たとえば、塩分濃度が高い、酸性度が高い、栄養分が少ない、温度が低いなどの悪い環境のなかで動物性の乳酸菌をはるかにしのぐ生命力をもっています。
それだけ生きて腸まで達する確率が高い、といえます。
生きて腸まで届いて、さらに腸の中でも生きつづける強さをもつ 植物性の乳酸菌の方が、私たちの健康維持に役立つことはあらためて言うまでもありません。

 

いまや「免疫力」という言葉が健康産業のキーワードです。
そしてこの免疫力を高めていく食べ物のひとつが、乳酸菌を含むものだといえます。
私たちは欧米人より平均して60センチも長い腸をもちます。
彼らよりも長いトンネルを持つ私たちのお腹は、動物性の乳酸菌にとって少し住みづらいようです。
食の歴史をふりかえってみてもよくわかります。味噌・しょうゆなどに含まれる植物性の乳酸菌と日本で暮らす私たちとのつきあいは二千年以上におよぶ「古いつきあい」なのです。

 

おわかりになりましたか。
植物性の乳酸菌の方が、ヨーグルトなどに含まれる動物性の乳酸菌より私たちの腸との相性は良いことが。
つけもの・味噌・しょうゆのほかにもキムチ、ザーサイなども植物性乳酸菌の発酵食品です。
ぜひ伝統食から乳酸菌をお召し上がり下さい。

 

元氣堂通信 第12号 乳酸菌、相性なら植物性>動物性   コメント:0