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第13号 ~ イスラムからの学び(2006年11月)


0611イスラム教を信じる人たちは、年に一回断食をします。
断食は、毎年ラマダーン月の一ヶ月、太陽が空にある間に行われます。
お日様が顔をだしている間はごはんを食べてはいけない、というものです。
ラマダーンの時季になると、街中ではよくけんかや交通事故がおきます。
みんなイライラ、カリカリしてくるんですね。
無論私もお腹が減れば、イライラしてしまいます。

 

断食が行われる宗教的な意味合いはさておき、私たちにはお日様が顔をだしている間ごはんを食べない習慣はありません。
それどころか一回の食事すらがまんすることがありません。
食事に関して、現在の私たちには不自由がないといえます。
この国に、毎日毎日捨てられていくコンビニ弁当の量の多さが物語っています。
はるか西方で長い間おこなわれてきたイスラムの断食、私たちの暮らしとは何の関係もないように思えます。
しかし、現在の私たちの健康を維持していく上でとても良い教訓になりそうです。

 

飽食の時代、こんな話を聞いたことがあります。
温泉旅行で日ごろの疲れを癒すはずが、帰るころにはよけいに疲れている。
よくよく考えてみると、温泉につかった後にでてくる豪華な料理をたらふく食べたからだった。
つまり、こういうことです。食べた物を消化吸収するのは胃腸です。
温泉宿にでる豪華な料理は栄養満点でたんぱく質が豊富なものばかりです。
栄養価の高い食べ物ほど消化吸収するのに胃腸はがんばって働かなくてはなりません。
いきおいにまかせて、ふだん食べ慣れないごちそうをお腹いっぱい食べてしまうと、胃腸はとても疲れてしまいます。
静養にいったはずが、帰り際に疲労しているのは、内臓疲労のせいだったのです。

 

本当の意味での静養とは、食べ物を少し控え目にして内臓に休息を与えてあげることなのではないでしょうか。

 

この内臓に休息を与えて体調をととのえる考え方を日常生活にあてはめてみましょう。
長年、自分のからだと付き合っていると、風邪の前兆や体調を崩すサインを感じるようになってきます。
みなさんも、いろいろなからだのサインをお持ちのことでしょう。
そんなサインを感じとったときは、迷わず一食抜くことをおすすめします。食事を消化することに使われていたエネルギーが、体調をもとにもどすためにしっかり使われるからです。
ほとんどの方がふだん栄養をしっかり取っています。
こころおきなく、空腹を楽しんで体調をととのえましょう。

 

元氣堂通信 第13号 イスラムからの学び   コメント:0