第3号 ~ 身体へのいたわり(2006年1月)
漢方には「医食同源」という言葉があります。
これはクスリも食べ物ももとをただせば源は同じであるという意味です。
また食べ物や薬物にはそれぞれ特有の性質と効能が備わっているとしています。
そのことを専門的には「四気五味」といいます。
簡単にいってしまうとその食べ物が身体を温めるのか、冷やすのか、あるいは甘いのか辛いのかを分析して整理したものです。
私たちが普段口にするものの中で漢方薬の中身として通用するものがたくさんあります。
米、小豆、ショウガ、にんにく、ねぎなど数えあげたらそれこそ切りがありません。
このことは自分の体質を知り、さらにいろいろな食べ物の特質を知ることができれば、一日に数回とる食事によって病気を予防できる、あるいは治療ができることを物語っています。
話しかわって針灸師、マッサージ師が治療するポイントにツボがあります。
ツボとは身体の痛い・痒いなどの反応点でもあり、治療するポイントでもあります。
そこでみなさんがご自身のウィークポイントであるツボを体調をくずしたときに押したり、あるいはお灸をすえることができたら、プロの手を借りずにメンテナンスする意味において「医食同源」の食のケアに等しいものになるでしょう。
普段からの身体へのいたわり、メンテナンスにはいかなる治療も及びません。
元氣堂では皆様の体質にふさわしい食べ物とツボ、さらに養生法をお伝えしていきます。
ぜひ生活のサイクルに組みこんでみてください。
自分自身をメンテナンスできるのはまぎれもない「大人」ですから。