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第6号 ~ ものの見方(2006年4月)


0604みなさんに、クイズを出します。

 

食べ物の名前を答えてみてください。

 

① ビタミンCが豊富で美容に最適なのに、糖分が多く肥満のもとになるもの

 

② カロチンが多く皮膚を丈夫にするのに、アスコルビナーゼという酵素が多くビタミンCを破壊するもの

 

③ カルシウムが豊富なので骨を丈夫にするのに、過酸化脂質が多くシミやニキビの原因になるもの

 

④ グルコマンナンが豊富で便通をよくするのに、栄養にならないもの

 

⑤ 鉄分が豊富で貧血の人には最高なんだけど、シュウ酸がカルシウムと結合して結石の原因となるもの

 

クイズはこの程度にしますが、上のクイズの答えとなる食べ物はわたしたちが普段よく口にするものです。
このようにひとつの食べ物でも、科学的に分析して検討すると、からだにとって良い面・悪い面があることがわかります。

 

わたしが子供のころ、朝食に野菜ジュースが登場しました。
科学的に分析した結果、「体に良い」らしい新鮮な生野菜をミキサーでくだいた飲み物がテーブルの上に置かれていました。
大人には理性がそなわっており、健康のためなら飲むことができるものでも、子供ののどを通過することはできません。
はじめは、泣く泣く口にしていましたが、数日後からは拒絶反応をしめし、まったく手をつけなかった記憶があります。
今おもえば、子どもにそなえられた正常な自己防衛の反応だという気がします。

 

科学的に分析されたビタミンCとかカロチンの存在をまったく無視すべきだとは考えていません。
しかし、それらビタミンやミネラルの名前でその食べ物のすべてが言い尽くされていると錯覚してしまうのはよくないことだと思います。
科学的に分析されたものは、その食べ物のほんの断片にすぎず、全体をあらわすには程遠いものだからです。
「体に良い」野菜ジュースを受けつけない子どもには、現時点で答えのでない「科学的」な理由がある、と今は考えています。

 

さて、クイズの答えを発表します。 ① くだもの ②にんじん ③にぼし ④こんにゃく ⑤ほうれんそう

 

「科学にたよらないで、何を指標に食品を選べば良いのか?」という質問がとんできそうです。
あくまで私見ですが、おいしい・調子がいい・元気がでる・胃がもたれない・食後が楽などのご自身の感覚だとか経験からからだにあう食品を選択していくのが良い方法だと思います。
あくまでも、科学的分析を重視する現代医学よりも、経験重視の東洋医学を信望する個人的見解なのですが。

 

元氣堂通信 第06号 ものの見方   コメント:0