過敏性腸症候群(IBS)・頭痛・生理痛・腰痛・五十肩・座骨神経痛・腱鞘炎|横浜・保土ケ谷・天王町

過敏性腸症候群・疼痛治療の元氣堂鍼灸院|横浜・保土ケ谷

元氣堂鍼灸院のご案内

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ごあいさつ

元氣堂鍼灸院は、鍼灸(はりきゅう)を中心とした治療を行っています。

目的は、みなさまが本来そなえもつ「病気を治そうとする力」を高めるお手伝いをすることです。

病気は体質、疲労、ストレス、食事の異常などいくつかの因子がからみついて起こります。

元氣堂鍼灸院、病気の根本を見つめた治療を行います。
治療を通して、みなさまの「生活の質」が維持され、さらに向上することになれば幸いです。

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受付時間: 
予約制・土日診療
10:00~19:00

休診日: 
月曜日

治療費:

鍼灸(はり・きゅう)治療 5,000円
回数券(鍼灸治療) 10回分 45,000円



交通のご案内

横浜〈相鉄線〉天王町・星川駅下車 徒歩5分

※ 駐車場は「天王町パーキング」をご利用ください。


元氣堂鍼灸院

横浜市保土ヶ谷区天王町1-15-5
TEL 045-334-5503
横浜市保土ヶ谷区天王町・星川・元気堂

横浜市保土ヶ谷区天王町1-15-5

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わたしたちの特徴 2020年1月号


~わたしたちの特徴~

 

わたしたち日本で生活する現代人のからだの特徴をかえりみて、わたしたちにふさわしい食生活について考えてみます。このコラムを書くことになったきっかけは『細胞から元気になる食事』(山田豊文著・新潮文庫)を読んだからです。たいへん興味深い本でした。そのなかで日本人のからだの特徴について、大きく三つ述べています。

ひとつは腸が長いこと、もうひとつはインスリンの分泌がゆるやかであること、三つめは胃酸の分泌が少ないことです。腸が長いことはよく知られていることです。しかしほかの二つについてはあまり聞いたことがありません。しかし世にあふれる糖尿病患者、そして胃薬のCMが多いこと(とくに年末年始です)を思うと、なるほどと納得できます。この三つの特徴をふまえながら、わたしたちはそれにあった食生活を築く必要があります。

 

日本人の腸の長さは平均すると約9m。欧米人より2mも長い特徴があります。この差、おたがいの食生活のちがいから生じたであろうことは容易に想像がつきます。けっして軽んじることのできないちがいです。

かたや動物性のたんぱく質をたくさんとる習慣のある欧米人は、それが腸のなかで腐敗して有毒物質を生じないように、また便として速やかに排泄するために短い腸が必要でした。そのいっぽうで植物性の食品を中心にとってきた日本人は、食物繊維の消化吸収に時間を要するので、腸を長くすることで栄養をとりいれました。からだが進化したのです。ところが、その腸の長い日本人が、欧米人のまねをして、かれらと同じように肉類を食べると、消化にてこずり、排泄するのに時間がかかります。当然ながら便秘がおこり、腐敗した食べものがからだのなかに長くいすわることになります。持って生まれて腸のはたらきの緩慢な女性は、便秘や憩室炎、大腸がんなどにかかりやすくなります。

 

つぎはインスリンの分泌がゆるやかという特徴についてです。このことから、わたしたちはもともと糖尿病になりやすい体質をそなえている、と考えてください。あきらめが肝心です。持って生まれて(欧米人にくらべて)インスリンを分泌するすい臓のはたらきが弱いのです。

わたしたちの主食である米は、消化に時間のかかるでんぷんを多くふくんでいます。このでんぷんにより、糖の吸収がゆっくりになります。したがって血糖値の上昇もゆるやかで、すい臓から分泌されるインスリンの量も少なくてすみます。身近な食べものがからだをそのように創りあげたのです。ところが、そんなことはおかまいなしに、パン(とくに菓子パン)やめん類といった精白小麦粉にみちあふれた食生活をおくっていると、インスリンを猛烈ないきおいで分泌せざるをえません。やがてすい臓は疲れはて、インスリンの生産が追いつかなくなり、血糖の高い状態が続くようになります。糖尿病の発症です。

 

三つめの胃酸の分泌が少ない、という特徴について。残念ながら、わたしたちは欧米人にくらべると、消化器のはたらきが弱いタチのようです。欧米人は食事において、動物性のたんぱく質をたくさん消化吸収する必要があるため、それを分解する胃酸の分泌が旺盛です。これは雨の量が少なく寒冷な気候のヨーロッパ大陸において、農作物の生産量もとぼしく、栄養源を動物性食品にたよらざるをえない状況がそうさせたのです。言わばきびしい自然環境がかれらの強靭な消化器を創りあげたのです。しかしながら日本人の胃酸の分泌量は、欧米人の半分ほどです。これでは大人と子供、いやライオンとネコほどの差があります。かれらのように動物性食品に比重をおいた食生活をまねしたら、すぐにからだに異変が生じます。

 

腸が長くインスリンや胃酸の分泌が少ない特徴をそなえているわたしたち。悲しくなりましたか?いやいや、そうでもありませんよ。「おごれるものは久しからず」。弱さを知る、ということが生きるうえでたいせつなのです。

まず主食とのかかわり方について。みなさまにはお米をしっかり食べていただきたい。もちろん消化に時間のかかるでんぷんを多くふくんでいるからです。このでんぷんにより、糖の吸収がゆっくりになります。血糖値の上昇もゆるやかになり、すい臓は疲れ知らず。分泌されるインスリンの量も少なくてすみます。血糖の急上昇をうながす、精白小麦粉を使ったパンやパスタはたまのお楽しみにしましょう。

お肉などの動物性食品とのかかわり方について。便秘体質の方はなるべくひかえる方向に変化させましょう。年齢を重ねることにより腸のはたらきはゆっくりになります。ご高齢の方も肉から野菜中心の食生活に変えていきましょう。

さらにイモ類、豆類、海藻類などの繊維質を多くふくんだものをとりましょう。日本人は長い腸を創りあげました。食物繊維の消化吸収に都合の良いからだです。いずれもビタミンやミネラルが豊富で、“縁の下の力持ち”のようにからだを根本から支えてくれます。かんたんに言ってしまえばジャガイモとわかめのお味噌汁で、イモ・豆・海藻はとることができます。

なにもむずかしいことはありません。主食をお米に、そして肉から野菜中心に、具だくさんのお味噌汁。これらを感謝して、時間をかけてゆっくり噛みしめていただきましょう。これがもっともふさわしいわたしたちの食生活です。

 

 

元氣堂通信   コメント:0