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慢性頭痛


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頭痛はとてもつらいものです。患った者にしかわかりません。
この頭痛という病は、人間の性(さが)とも言えます。なぜなら人間には頭痛を起こす条件が充分整っているからです。
その一つは重い頭です。頭でっかち、という言葉がありますが、人間はてっぺんに頭脳という大きなコンピューターを載せています。その重さを支えるためにくびや肩の筋肉に相当の負担がかかっています。頭を栄養するために、心臓から頭にむかって太い血管が伸びています。くびや肩は頭の重さによりいつもプレッシャーがかかっているのですが、もし、心臓から頭にむかう途中のくびや肩の筋肉が疲労により硬直していると、頭へのスムースな血液の流れを阻んでしまいます。そうすると血流には微妙な変化が生じます。これにより痛みが発生するのです。
また脳そのものには知覚神経がありません。したがって頭痛のあるときに脳が直接痛みを感じているわけではないのですが、脳を包む髄膜に知覚神経があります。そして脳圧の変化、脳の血管の拡張、炎症の発生など、ほんのわずかな刺激や圧迫に対してとても敏感に反応します。脳は大きなコンピューターと言いましたが、それほど敏感に扱われなければならない部位なのです。したがって脳のわずかな異常により頭痛が起こるのです。
さらに頭に隣接する顔面の器官に目、耳、鼻、口などがありますが、これらは感覚器として反応がとても鋭く、粘膜が直接外気と触れるので、その保護のために知覚神経が極めて敏感になっています。このため、これらの顔面の器官に何らかの異常があると頭痛になることがあります。
このように人間は、重い頭を支えなければならない、という構造的な問題。そして脳を包む髄膜や頭に隣接する顔面諸器官のするどい知覚反応により、頭に痛みを感じやすい生き物ということができます。

 

頭痛の診察に際して、東洋医学的な証を立てるうえで以下のことを参考にしています。

受診する際に前もって答えをご用意しておいていただけると助かります。
①いつから頭痛がおこったのか。
②痛みの強さとその程度は徐々に悪化しているのか。
③持続時間と頻度。
④とくに痛む部位はどこか。
⑤どのような性質の痛みか。
⑥痛みの起こる時間帯。
⑦痛みにともなうその他の症状について。
⑧血縁に同じような頭痛の人はいないか。
⑨頭部のケガを患ったことはないか。
⑩目・耳・鼻・歯の病気に罹っていないか。

 

こんな分類のもと頭痛の治療を行っています。

≪東洋医学的な頭痛の治療風景≫

【肝気鬱結証】
(機序) 精神的なストレスなどから起こる肝の疏泄失調により、頭部の気機停滞がおこり、痛みが発生する。
(主症) 側頭部および頭頂部にかけて脹るように痛む、痛みは情緒の変化に左右される、痛みが肝胆経のラインに遊走し肩こりと連動することもある。
(その他の症状) 精神抑鬱、善太息、胸脇脹痛、経前乳房脹痛、月経痛。
(舌脈) 脈弦
(治則) 疏肝解鬱
(配穴) 百会、太陽、風池、肩井、太衝、肝兪、三陰交
・肝鬱化火証~支溝、合谷、行間、侠谿などを適宜加える。

 

【肝火上炎証】
(機序) 陽盛者の肝気鬱結証、あるいは肝気鬱結証の長期化により発生した肝火が頭面部に上昇し、気機を停滞させることで痛みが発生する。
(主症) 側頭部・頭頂部にかけての脹痛、灼熱感・拍動をともなう。
(その他の症状) 頭暈、耳鳴、目弦、面紅、目赤、小便黄赤、大便秘結。
(舌脈) 舌質紅、舌苔黄、脈弦数
(治則) 清瀉肝火
(配穴) 百会、太陽、風池、角孫、肩井、支溝、陽陵泉、行間、侠谿、肝兪

 

【肝陽上亢証】
(機序) 肝腎陰虚者にみられる肝陽の抑制不能な状態のときに、上昇した肝熱が気機を停滞させ痛みが発生する。
(主症) 側頭部・頭頂部にかけての持続性隠痛・脹痛、疲労や精神的ストレスにより悪化する。
(その他の症状) 腰膝酸軟、頭暈耳鳴、不眠、夜間尿、排尿困難。
(舌脈) 舌質紅、舌苔黄、脈弦細数
(治則) 滋陰平肝
(配穴) 百会、太陽、風池、太衝、三陰交、太谿、肝兪、腎兪

 

【気血両虚証】
(機序) 疲労、高齢、慢性病などによりからだ全体の気血が不足することにより、頭面部が栄養されずに痛みが発生する。
(主症) しくしくするようなはっきりしない痛み、疲労・夕方になると悪化する。
(その他の症状) 易疲労、食欲不振、気短、頭暈目眩、視力低下、皮膚乾燥、面色不華。
(舌脈) 舌質淡胖大、脈沈細無力
(治則) 補気養血
(配穴) 百会、足三里、三陰交、合谷、気海

 

【脾虚痰湿証】
(機序) 脾虚体質者に内在する痰飲が頭部に上昇して、気機を停滞させることにより痛みが発生する。
(主症) 鉛のような重く、しめつけるような痛み、起床時に顕著、陰天時に悪化する。
(その他の症状) 腹部膨満感、口粘多痰、食不下、軟便下利、眩暈
(舌脈) 舌苔厚膩、脈滑
(治則) 化痰降逆
(配穴) 百会、太陽、豊隆、陰稜泉、中脘、脾兪、三焦兪
・熱証をともなうときは、合谷、内庭を加える。
【瘀血証】
(機序) 外傷などにより発生した瘀血が停滞することにより、頭部の経気不行となり痛みが発生する。
(主症) 固定痛、刺痛、夜間痛、月経前あるいは月経中に発症する。
(その他の症状) 慢性的な肩こりがある、面色暗(シミ・色素沈着)、皮膚甲錯、静脈瘤あり。
(舌脈) 舌質暗色、瘀斑、脈渋
(治法) 活血化瘀
(配穴) 発痛局所・および関連する経絡上の経穴、膈兪、合谷、太衝、三陰交
(取穴例)
前頭部:陽明経 内庭、解谿、合谷、曲池など。
側頭部:少陽経 侠谿、丘墟、外関、支溝など。
後頭部:太陽経 崑崙、後谿など。
巓頂部:厥陰経 太衝、行間など。
脳内痛:少陰経 復溜、太谿など。

 

[主訴] 慢性頭痛
20代 女性
[症状] 中学生のころから常に頭の痛みを感じている。眠気もある。またダルさもあるために仕事に集中できない。 仕事も休みがちである。 肩や首がよく凝る。
[治療] この患者さんは針灸治療とマッサージ治療を併用することで、「常に頭の痛みを感じている」状態から改善している。月に2回の治療を4ヶ月ほど継続すると、「汗をかきやすい体質」に変化してきた。また小便の量も増えてきた。 つまりからだの水分代謝が改善されてきた。それと同時に体力もついてきて、仕事もほとんど休むことがなくなった。針灸治療をおこなうことで、からだの余分な水分が抜け、今では「頭痛が月に一度起こるかどうか」の状態となった。そして、その痛みもそれほど強くない状態にまで改善されている。                 

 

 

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